指揮=尾高忠明
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演題
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 OP23
アンコール:ラフマニノフ
ラフマニノフ:交響曲第一番 ニ短調 OP13
指揮者尾高は、旋律を悠々伸び伸びと歌わせるので、歌謡性のある曲では特にいい音楽を醸し出す。だから
チャイコスキーもラフマニノフも得意の様だ。
ピアノ協奏曲第1番は、オーケストラとピアノが対話する。
優美な郷愁をさそう二つの主題がカデンツァを経て
クライマッツクスを迎える箇所はうっとりする。

ラフマニノフの交響曲第一番は、1897年の初演は酷評のもとにおわり日の目を見たのは、死後の1945年図書館でこの楽譜をみた音楽学者
が総スコアを復元した時であった。ソヴィエトとアメリカで復演され、特に1948年オーマンデイ指揮によるフィラデルフィア管弦楽団による演奏でその地位を確立した。
死後数年を経て、残されていた楽譜が発見され、世に認められた例は数多いが、世人は天才の墓に線香をあげることには疎いものだ。
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