2015.3.27 すみだ トリフォニ―ホール
演題 J.S.Bach
管弦楽組曲第3番 ニ長調 BMV1068
管弦楽組曲第2番 ロ短調 BMV1607
アンコール:7曲のバディヌリー
管弦楽組曲第1番 ハ長調 BMV1066
管弦楽組曲第4番 ニ長調 BMV1069
アンコール:3番の3曲のガヴォツト
2曲のG線上のアリア
指揮:マックス・ポンマー
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
< フルート奏者:白尾彰> 新日本フィルハーモニー首席奏者)
べ-トーヴェンは、「バッハは小川ではなく大きな海だ」と感嘆したという。
バッハは音楽の父と称されたが、音楽の源流を構築した彼を、マタイ受難曲、クラヴィア平均律、ゴールドベルグ変奏曲、ブランデンベルグ協奏曲等により、私はBachを理解していた。
しかし、今回の管弦楽組曲全体を聴き、大海であるBachの大きさと、その深さを知った。
今般の、J.S.Bachの聖地であるライプツィヒ出身で一時代前のスタイルを斬新に聴かせてくれると高い評価の正統派であるマックス・ポンマーの指揮による演奏だからであろうと思う。
管弦楽組曲は、オーケストラの為の組曲の意味で、序曲、舞曲を主とする小曲が続く構成を持つ。
しかし今回の組曲をBachは、「序曲に始まる作品」という名称で発表した。この曲が従来の組曲の伝統に沿っていないからである。
第2組曲と第3組曲が演奏の回数が多いそうだが、第2組曲はフルートがソロ的な曲で、独奏の協奏曲二近い形式でマリーア・ゾフィーの死を悼み衝動的に作曲された。
私は、1986年小澤征爾の指揮によるMozartのフルート協奏曲第1番で、若かりし白尾彰の演奏を着ている。
今や白髪の白尾氏は、見事な音を響かせた。サラバンドやメヌエットが印象的であった。
第3組曲は「G線上のアリア」として、有名であり親しみの多い曲であった。最後のアンコール曲でも聴かせて頂いた。素晴らしいBACH DAYであった。
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