2013.5.16 東京オペラシティコンサートホール
東京クヮルテット 最終日本ツァー公演
演題
ハイドン:弦楽四重奏曲 第81番 OP。77-1
コダーイ:弦楽四重奏曲 第2番 OP。10
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ単調 OP.131
創業43年を経たこのクヮルテットが最後の演奏をするという。
ベートーヴェンの弦楽四重奏全集を聴き、日本にもこんなに透明で流暢な弦楽四重奏団があるのかと驚いた日から20数年になる。
1993.2.4 約20年前このグループをサントリーホールでベートーヴェンの弦楽四重奏第1番、11番、9番、と聴いている。私は、その印象を冊子「私のクラシック音楽の旅」で、<どれも力強くてしなやかな弦が豊かな人間味と男の美を表現している>と書いている。
ハイドンの81番は、ハイドン弦楽で完成した最後の逸品と言われる。特に第2楽章は、清澄な精神を示す感動的な、ロマン的な響きがする。ハイドンが室内楽で求めて来た美の理想の集大成を
実現した曲であろう。
ベートーヴェンの第14番は独自の7楽章の形式で、ベートーヴェンのユーモアも介在する曲だが
44年間も長期に積み上げたこのクワルテットのあくまでも誠実な音楽を聴くことが出来た。
東京カルテットもこの曲をもって、終止符をうった。長期間有難うと私は言いたい。
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