演奏家の中で、彼ほど自己主張することをためらわない人は少ない。彼の演奏がスリリングで、絶妙な場合は、誠に感動的な音楽となる。
ショパンの音楽には、演奏者の主観的な感受性を発揮させる余地が多く、フランソワの個性との一致が生まれた時、技術偏重の現在音楽とは、全く異なったショパンを聴くことが出来る。
彼のピアノソナタNOS.2&3(LP)、ピアノ協奏曲NOS.1&2は、宝玉の盤である。
ソナタ2番”葬送”の第3楽章と第4楽章を聴いて、ショパンとフランソワの相性一致を実感する。
静かな夜に、フランソワのショパンを聴くことが、私には生きていることの実感に繋がるのである。
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