2014年1月11日土曜日

高橋真梨子をLPで聴く

高橋真梨子:LP「AFTER HOURS]を聴いて

彼女の声には、いつも酔い痺れる。彼女は2013年の紅白歌合戦の紅組のトリを務めた。知らぬ人も多かったと思う。
若い人は恐らく知らないだろう。若くして原爆被爆者の父と死別して、母に育てられ、不屈の魂を養っている。

このLPには、CD「ALL SONGS REQUESTS」や「THE BEST」にはない1982年の、即ち30年前の若き真梨子の発声の魅力がありとりつかれる。彼女3番目のアルバムである。
私は彼女の声が決して甘い声でなくて、自然さを感じ、彼女が恋のキュゥピットだと思っているからだろう、大好きである。

若し失恋に悩む時があれば、このレコードを聴くといい。心癒されること請け合いだ。

このレコードに乗せた曲は、いづれも最近の唄ではないが、
都倉俊一、阿久悠のコンビの曲であり、その点でも味わい深い。

因みにこのレコードの一曲「COME BACK TO ME]の歌詞を披露する。

「きらめきの昼下がりに 葡萄酒を一杯だけ 日差し浴びて 飲み干す
書きかけの手紙を捨て ガーデン・テラスの 花に見とれている私に 逢いに来て
 
COME BACK TO ME
過ぎ去りし 想い出の日よ 再び私の胸にかえれよ  COME BACK TO ME
懐かしいホテルの窓で 私は いつまでも待つ」 

 歌謡・演歌の世界と違う味だ。LP盤で<ひとりあるき>の「さよならのエチュード」もいい曲だ。その歌詞(来生えつこ)も披露する。

  帰らない過ぎし日 よぎる日 遠い日  寂しくないと言えば嘘になる
  さよならは優しく言うの  何もかも忘れて

  あなたが残したスケッチの  旅に出た日の海が  力強く語りかける
  悲しいけれど  そっと破るヮ
  あなたが残したなぐり書き  くせのある書き方で  並ぶ文字が目に痛くて
  くやしいから  そっと破るヮ

  あなたの行方は聴かないで  私も旅に出るヮ
  誰もいない部屋にあてて  絵葉書でも  書いて破るヮ

     でも、俺の心は癒されないナ・・・(独り言)






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