2016年9月1日木曜日

「ヨハネ受難曲」

アルヴォ・ペルトと現代音楽(ポール・ヒリアー)

 

演題:「ヨハネ受難曲」

 

作曲:アルヴォ・ペルト

 

指揮 ポール・ヒリアー

 

演奏:ザ・ウェスターン・チェンバード・スクァイア

 

配役:イエス:マイケル・ジョージ(バス)

 

ピラド;ジョン・ポッター(テノール) 他

 

 

 

 

 

 

 

先日ホリガー作曲の現代音楽を聴き、新しい思いで、いわゆる20世紀音楽を聴いてみたいと思った。
 
「ヨハネ受難曲」は1998年作曲された

たまたまTVでペルト特集(The Lost Paradise)があり、興味深く見入った。英国TVの製作番組である。番組のナレーションはいう。<彼の音楽は大いなる祈りと言われてきましたが、静寂を描くこと,間が大切で、静寂に耳を澄ませるべきである。言葉が途切れてもセリフは続いている名優のように!>

 

 <彼の音楽は悲壮だという人がいますが、悲しみを乗り越える力を持っています。名曲には何らかの形で苦悩が描かれていますが、苦悩とは愛が欠乏した状態です。自分に向けられる愛、相手に向ける愛,両方です。この苦悩は、いわゆる「鬱」とは違い再び立ち上がるための健康的な痛みです。>また、<1968年作曲の「グレド」は、不協和音を多用する現代音楽にうんざりした彼自身の心の静寂が見出したものであったのです>と。

ペルトが12音技法をすてた背景には、中世ルネッサンス音楽の源泉「グレゴリオ聖歌」の研究によりました。そこに示されているものは宇宙の神秘は2,3の音符を組み合わせる技に隠されているとしました。。 最も古いものから最も新しい現代音楽がうみだされたといえます

サティは(1868年生)、音楽で世界を良くしたいと考え、前例の形式や慣例にしたがうことを後退と考え半音階をとりいれゲージの先駆者となった。ここにも古典への復帰が見られる

武満徹については、「武満徹の美学を想う」の稿に詳しく書いたのでご覧いただきたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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