サイードは言う。「 論理は直感と切り離すことが出来ない。理性的な思考も感情と切り離すことが出来ない。
音楽は理性だけでも感情だけでも成立しない。この両方が分離してしまったら音響の集積しか残らない。
理性と感情がつながってはじめて音楽が生まれる。」
読書による挑発: 先人の音楽評を読みながら関心のあるレコードを聴くのは格別の 楽しみが生れてくる。私は音楽の素地がすくないからなおさらである。 過去手当たり次第に音楽書を買いあさり読んだ時期があった。 同じ本が2冊あったりする。15年前、家の整理のために古本屋にみてもらい、 神田の音楽書専門店
にダンボール2箱を送付したら、なんと7万円の評価で引き取ってくれた。
「理性と感情がつながって、はじめて音楽が生まれるというサイトーの持論は、音楽の生まれるところに、理性と感情がある」事を示唆している。私に音楽を聴かせ、挑発させるのである。
内容には、示唆に富む音楽論が展開されている。
0 件のコメント:
コメントを投稿