2016.5.26 サントリーホール
指揮:ネーメ・ヤルヴィ
演題:
シューベルト 交響曲第7番 ロ短調 「未完成」D。759
プロコフィエフ 交響曲第6番 変ホ長調OP。111
この指揮者は、カラヤン、マリナーに次ぐ録音を残す巨匠であり、旺盛な活動は機能的で効率的な演奏を達成できる彼の資質に依ると云う。N響の指揮は今度は3回目である。
今夜の演奏にも、テンポの速さ、こだわりのない誇張のないところにそれが窺われた。
[未完成」はロマン的な響きが多く、まだ短調交響楽が少なかった時代に、シューベルトは見事に謳いあげた曲だが、淡々と演奏し,心が軽くなったように感じた。第2楽章の第2主題では、クラリネットが哀愁を帯びた旋律を響かせた。
プロコフエフの第6番はこの指揮者の最も得意な曲であるという。プロコフエフは7曲の交響曲を書いたが、難渋を極めた沈痛で憂鬱な曲だ。しかし軽快なテンポで、むしろ軽く楽しむように指揮が行われたように感じた。高齢な事もあってか1時間40分で演奏が終わりアンコールも無かった。
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