2015.12.17 サントリーホール
指揮:シャルル・デュトワ
演題:
コダーイ;ガランダ舞曲
バルトーク;組曲「中国の不思議な役人」
サンサーンス;交響曲第3番 ハ単調 OP。78
この日は最後の「サンサーンス3番」では、彼の指揮ぶりは見事であった。N響の透明な旋律から、ロマンチックな情感と均衡を引き出していた。2007年にもこのコンビで演奏され名演と賛辞を得たという。、
「中国の不思議な役人」は、ハンガリーの文芸誌に掲載された物語を読み、バルトークがバレエ音楽として作曲したものを組曲化した、奇妙な音楽構成の曲だ。
「ガランタ舞曲」は、作曲家コダーイが7年間住んでいた父の故郷の町ガランタのジプシーの楽師達の演奏の響きに魅され、幼年時代の想い出として作られた。
真に楽しい曲である。幼い頃の回想は終末のアレグロで、軽快に華やかに終わる。
1987年からN響を指揮しているデュトワは、フランス的な色彩感、退廃的官能美で聴衆を魅了している。指揮者の特徴がよく感じられた演奏会であった。
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