Ⅰ。2015.5.24 定期演奏会 鎌倉芸術館大ホール
Ⅱ。2015.11.21 冬の音楽会 横浜市泉公会堂講堂
2005年、20数名で練習をはじめたグランドシップは、現在10代~60代までの約60名の大所帯となり、毎週土曜日夜練習に集まっている。吹奏楽のコンクール参加、地域社会への献身的な音楽活動を展開し、年1回の定期演奏会と冬の音楽会は恒例の催しである。
総じて、若さあふれる吹奏楽の音響は、老齢の身には、全身に吸収される元気の妙薬となる。
写真をご覧になれば、若さ溢れる楽団であることを感じられよう。私の青年時代は、音楽は洋楽と言われて、教養の一部として西洋から学ぶもので、日常生活と一線を画していた時代であった。
音楽は人間の営みと直結して存在するものだ。舞台上の本日の演奏者たちは、吹奏楽器を日常生活の中でに溶け込んだ道具とし違和感なく楽しんでいるいる人々なのであり、おそらく教養のためとか、思っている人はいない。
私にも学生時代、安いギターを購入しギター教室に行ったことがあった。友人に誘われ二人で通ったが、二人とも途中で辞めた。今日まで続いて弾けるようになっていたらと思うと残念で仕方がない。生涯弾ける人の幸せを味わいたかった。
Ⅰ。第10回定期演奏会(5.24)
指揮:清水誠
客演指揮:保科洋
司会:大場寿子
演題:
第一部
輝く日への前奏曲
稲穂の波
コンサート・マーチ(風薫る五月に)
復興
第二部
交響詩「 ローマの松」
1.ボルゲーゼ荘の松
Ⅱ.地下墓地脇の松
Ⅲ.ジャニーコロの松
Ⅳ.アッピア街道の松
「輝く日への前奏曲」は、トランペット・トロンボーンによるファンファーレの大音響で始まり、輝く日へと繋がる。
「稲穂の波」は四季にわたる田園風景繰りひろげられる心地よい曲だ。この楽団にとって10年振り
の演奏だという。
「風薫る五月に」と「復興」は客演指揮者保科洋の作曲である。冒頭のクラリネットの静寂感のある
主題展開が心に響く。
「ローマの松」は、レスピーギ作曲のローマ三部作(ローマの噴水、ローマの祭り)の代表作で有名であるが、古代ローマからの歴史の証人としての象徴を古代松に託し、変化に富んだ音響と旋律で楽しく、最終のクレッシェンドで終わる。
指揮者清水さんは、自身が現役のアコーディオン奏者の所為であろうか、クラシック音楽演奏の指揮者の派手なジェスチャーは皆無で、その人柄は控えめだ。団員を個々に指さし拍手をさせるような行為が欲しいような気がした。
Ⅱ。「冬の音楽会2015」 (11.21)
指揮:清水誠
司会:宮崎絢奈
演題:
第1部
サンダーバード
キッズアニメ・メドレー
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
シンデレラ・メドレー 第2部
英雄の証
スーパーマリオブラザーズ
ドラゴンクエストによるコンサート・セレクション
司会はクラリネット奏者の若い宮崎さんだ。きれいな声でテキパキと次の曲を紹介した。真に要領がいい説明だ。先の演奏会では、プロのアナウンサーであったが、団員から登用したようだ。
アニメソングには無縁の私であるが、リズミカルなメロディにほれぼれして聴いた。聴いたような曲もあり見事に鳴り渡る音響は心地よいものだった。
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