演題
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第22番 K.589
(プロイセン王 第2番)
ハイドン: 弦楽四重奏曲 第77番 OP.76-3
「皇帝」から第2楽章
ボロディン: 弦楽四重奏曲 第2番から第3楽章「夜想曲」
ヴォルフ: イタリアのセレナード
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 第2番 OP.81 B.155
演奏者
ヴァイオリン; 名倉淑子
恵藤久美子
ヴィオラ; 中村静香
チェロ; 安田健一郎
ピアノ; 小菅優
当日ののホールは、地元の愛好家で満席の状態であった。選曲もよく、楽しんだ。
モーツァルト22番は,当時貧窮し体調を崩していて、「プロイセンシリーズ」は「ハイドンシリーズ」に比べて、やや平坦であるように思う。プロイセンは23番で終わる。この頃のモーツァルトは低調であった。つぎのステップ五重奏に対する潜伏期間であった。私はバリリ四重奏団のモノラル録音盤(westminster盤)の演奏が好きである。
余談だが、弦楽五重奏曲6曲に於けるモーツァルトは、間然するところがない。天才モーツァルトを感じるのが五重奏曲だ。K.515,516は疾走するモーツァルトの宇宙を流離うことができる。好きで
聴き比べるうちに、レコード数が16とうりの演奏盤になっていた。
ボロディンの「夜想曲」は、妻に愛の告白をした20年記念として作曲されたロマンチックな作品で、明るくいい曲だと思った。
ヴォルフの「イタリアのセレナ―ド」は南国の太陽への憧れが、力強く
演奏された。
さて、最後の曲にピアノの小菅優が加わった。ピアノが主導し素晴らしい演奏となり、ドヴォルザークを堪能できた。小菅さんの音は綺麗で力強く、自然と人間への愛が伝わってきた。
小菅は主にヨーロッパで活躍しているが、昨年文部科学大臣新人賞を授与され、今後が楽しみなピアニストだと感じた。今後も聴きに行きたい。
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