2015年11月27日金曜日

N響定期公演を聴く(1822回)

   2015.11。26    サントリーホール

指揮:ネヴィル・マリナー

演題:
     Mozart ピアノ協奏曲24番 ハ短調   

          ピアノ:ゲアハルト・オビッツ

          アンコール;
          シューベルト:三っのソナタD。946
                       第一楽章より

             Brahms  交響曲第4番 ホ短調 OP。98


指揮者サー・マリナーは、当年91歳であるが、名声はアカデミー室内管弦団の常任指揮者に就任(1967年)してバロック音楽「四季」での名演奏で世に知られた。

私は不幸にして当時生演奏を聴く機会がなかった。しかし
話題を集めた映画「アマデゥス」のサウンドトラックで奏でられたマリナー指揮のアカデミー室内管弦の音楽は素晴らしかった。この映画によりモーツァルの死をめぐるサリエリの陰謀説が話題とされた。そして音楽の効果が大きく、印象に残った。ご覧になった人は多いはずだ。

私にとっては、マリナー指揮の「アルフレッド・ブレンデル」の弾く歴史的名盤「モーツァルトピアノ協奏曲全集」(1970年LP13枚版-装丁が実に美しい)を所有し、愛聴していたので、かなり身近に感じられた。モーツァルトの協奏曲で、この盤に比肩するのは、リリー・クラウス、内田光子(全集はない)が双璧だと思う。

彼の指揮は、ピエール・モントゥーから指導された、自然体の音楽であり、まったく淀みがない。
細部まで細かく動く指揮棒は、若く躍動する。そしてモーツァルトもブラームスもマリナーが最も
愛し、得意とする曲であろう。

モーツァルトの24番協奏曲は、27の協奏曲のなかで、20番とともに短調は2曲しかない。しかも
その旋律は不安定でもある。
しかし、24歳で第2回ルビンシュタイン国際コンクールに優勝したこの人は、師のケンプさながらに、正確なタッチから生まれる美しい音色のモーツァルトを聴かせた。
なりやまぬアンコールの拍手に対し、シューベルトの3つのソナタD946から第一楽章を弾いた。私は91歳の指揮者、62歳のピアニストを聴き、音楽に年齢ないとの思いを強くした。

ブラームスの第4交響曲の旋律の美しさは、麻薬だ。ため息にも似た第一楽章の第一主題、静かな幻想を想う第二楽章、フィナーレとまがう題三楽章、終楽章はバッハのカンタータの合唱からの主題に見られるシャコンヌは彼のバッハ研究の集大成といわれる。                                            
ブラームス自身は、この第四交響曲を、一番好んだという。

私は実演奏を、第一交響曲は今年2月・新日本フィルで聴いたが、過去1992年ァバト指揮のベルリン・フィルでも聴いている。
第二交響曲は、今年5月N響で、第三交響曲は1961年ウィーンでウィーンフィルによる演奏を聴いている。

第三交響曲で思い出すのは、「ブラームスはお好き?」という映画は、フランソワーズ・サガンの小説を映画化したものだが、主演に<イングリット・バークマン><アンソニ―・パーキンズ><イブ・モンタン>という豪華メンバーによる名画であった。アンソニ―・パーキンズが15歳年上の美しいバークマンを愛し、同棲するが破たんを迎える。別れ際バークマンが叫ぶ。I  am old,  I am old!  音楽はブラームス第3番交響曲である。






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